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上達しない練習の仕方

練習をたくさんすれば必ず上達する!と思っている方が多いですが、そうではありません。フルートはポイントを気を付けて練習しないと、上達しないばかりか悪い癖がついて、だんだん吹けなくなっていく場合があります。どんな練習の仕方が上達していかないのか、についてお話ししていきたいと思います。【練習】と【上達】を直結させましょう!

目次

ロングトーンの仕方

音をできるだけ長く伸ばすのが良い、と思っている方が多いです。メトロノーム♩=60で、今日は4拍、明日は5拍、6拍、という風に長さだけにこだわって練習するのは良くありません。 そういう練習の仕方では、たいてい胸呼吸になっています。腹式呼吸で吹いていないと、絶対に上達しません。胸呼吸では、いつまで経っても良い音で伸ばすことはできません。身体全体に力が入って、口にも力が入ります。長く伸ばすことを目的にしないで、腹式呼吸で吹いているかを、まず確認して下さい。それが最も重要です。息を吸うときに吸う声がしていたら胸呼吸で吹いています。腹式呼吸で呼吸をして、息の声がしないことを確認して、それから少しずつ伸ばす練習をしていきましょう。十分時間をかけてブレスをするようにしていくと、だんだん吸うときに声がしなくなっていきます。少し時間がかかりますが、それができるようになってから、少しずつ長く音を伸ばすことを意識すると良いです。積み上がっていく練習をしましょう。

ソノリテ

マルセルモイーズのソノリテの教本の中の、半音ずつスラーをつけ、繋げて吹く練習は、ほとんどの方が毎日している練習ですね。でもソノリテの練習の意味を本当に理解して練習をしている方は、非常に少ないです。ただsiの音から下降、siの音から上向で、低音から高音までを機械的に、無意識に吹いている方が多いです。この練習は非常に繊細な重要な練習です。この練習の目的を知らずに練習しても上達していきません。二つの音の響きをスラーでつなげて、全部の音の響きを均一にしていく目的の練習です。唇の内側の粘膜に同じように息をあてることを意識して練していないと、この練習の意味はありません。ただのロングトーンになってしまいます。ただ吹くだけでは、全ての音が均一に響く音になっていきません。それから、優しく吹いて粘膜を振動させる吹き方で響くようになるので、口に力が入らないように吹かないといけません。教本にある音域よりも、1オクターブ下の音で吹いて、口に力が入らないようにお腹の筋肉をたくさん使って吹きましょうこの練習の仕方方が、楽に効果的に短期間で均一に、響く音になっていきます。

音階練習

タファネル・ゴーベル等の音階練習は、上達するためには必須!と思っている方が多いです。音階練習は、腹式呼吸がちゃんとで出来ていない方にとってはでしかありません。音階練習をすれば上達する、と盲目的に思っている方が多いです。腹式呼吸が出来ていないのに音階練習をすると、指に力が入るので、本当の意味の音階練習になりません。口にも力が入り、音も出にくくなって、響きません。そして益々胸呼吸になっていきます。本当に意味のある音階練習や分散和音の練習は指に力が入っていない事が大変重要です指に力が入っていないから早く綺麗な音で吹けるようになるのです。ガムシャラに毎日何◯分と、決めて、ただ吹いても、指に力が入っていたら、他にも悪影響が出てきて、悪い癖がつくだけです。

ダブルタンギングの練習

ダブルタンギングは速いパッセージを綺麗に速く吹くための奏法です。「」と普通のタンギングをする所を、「テケ」と言って舌突きをするので、倍の速さで吹く事ができます。しかし舌は普段から動かしていないと速く動かないので、速く動くようになる為の練習が必要ですその練習の仕方を間違っている方が多いです。ほとんどの方が、低音から高音までの音をメトロノームで少しずつテンポを上げながら機械的に練習しています。その時、に力が入っていないように、ということはあまり気にしていません。音量も気にせず、はっきりとした音で、ただ吹き続けている方が多いです。こう言う練習の仕方では、舌に力が入っていて速く動くようになっていかないし、綺麗な音では出来ません。舌が速く動くようになるためには、舌に力をできるだけ入れない、小さめの音で練習する、間に休符を入れて、吹き続けないで練習する、低すぎる音や、高めの音で練習しないと言う事が大変重要です。舌が動くようになる目的の練習なので、色々な音域の音で練習する必要はありません出やすい音で、小さい音で、舌全体を動かさず、軽く吹くと言うことをポイントに練習すれば効果がでます。そして最重要ポイントは、腹式呼吸で吹くという事です。腹式呼吸で吹いていないと上手く出来ません。また、ダブルタンギングも粘膜に息を当て小さい音で響かせて吹くのが本当の吹き方だ、という事を知らない方も多いです。粘膜に息を当てて、小さい音で「テケテケ」と吹いた時、自分にはガサガサした綺麗ではない音に聞こえるかもしれませんが、遠くに響く音になっていきます。モーツアルトの速いパッセージを吹いた時、一目瞭然です。自分では発音をハッキリしたほうが綺麗だと感じるかもしれませんが、遠くで聴いた時、重くてキツく聞こえます。そして響いていません。思い込みを捨てて、軽く、小さく、練習してみましょう

曲の練習

曲を譜読みして、何度も何度も間違えなくなるまで、指示されたテンポで吹くのが、曲を仕上げていく練習だと思っている方が多いです。それを目的に練習しても上達しません。たとえ様々な曲を数多く練習しても上達していきません。大前提として腹式呼吸を意識しながら吹くことは外せません。途中メロディが切れても、最初のうちは気にせずに呼吸を重視して練習しましょう。回数を気にせず、苦しくなる前にブレスしましょう。最初はメロディが切れて、楽しくないかもしれません。でも、腹式呼吸で、ゆとりを持ってブレスする練習をしていると、だんだん短い時間でブレスができるようになります。そして回数少なくなりメロディが繋がっていくようになります。最初からメロディを繋げたいからと言って、行き当たりばったりで胸呼吸でブレスをして練習していると、悪い癖がついて上達につながっていきません。目先の楽しさよりも、将来、音や音楽表現が豊かになっていくような積み重なる練習をしていきましょう!

まとめ

以上を読んでお分かりいただけたと思いますが、どんな練習も身体に力が入った状態で練習すると上達していきません。そして身体の力を抜くには腹式呼吸をすることです。そしてお腹の筋肉を鍛えながら練習することが早く上達していく秘訣です。色々な特別な練習はあまり必要ありません。兎にも角にも【腹式呼吸】、【お腹の筋肉を鍛えながら練習すること】をやっていれば、音も良くなり、指も滑らかにまわり、ダブルタンギングも速く美しく出来るようになります。逆に、【腹式呼吸】と【お腹の筋肉を鍛えながら練習すること】をやらずに練習をたくさんしても、上達しません。腹式呼吸で吹いて上達しましょう!

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